石けん素地
カテゴリー:薬事法(薬機法)

                 

こんにちは。 中秋の名月です満月 秋ですねぇ。



さて、先日、お客様から質問をいただきました。

有名なチェーン店の石鹸屋さんで購入した浴用石鹸の成分の一番最初に
“石けん素地”
と書かれているですけどこれってどういうことですか?」

このお客様は化粧品を扱っていらっしゃる方で、
ある程度は成分についての知識をお持ちです。



さて、まずは石鹸がどのように作られるのかからご説明しましょう。


動物性油脂や植物油脂の脂肪酸(オイル)水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を反応させると(ケン化と言います) 脂肪酸ナトリウム(脂肪酸Na)という物が出来ます。

これは界面活性剤の一種で、固形石鹸の洗浄成分です。

「石鹸」そのものとも言えますので「純石鹸」と呼ばれることもあるようです。



界面活性剤とは、水と油のように通常混じりあわない成分を混じり合うことが出来るようにする物質のことです。

だから汚れを落とすことができるのです。


そしてこの界面活性剤だとか、洗浄成分とか、「純石鹸」と言われる物質のことを、
石鹸素地と言います。


150927脂肪酸Naくん.jpg

ところで、石鹸を用途で分けると大きく以下のように分類されます。



1. 体「身体用」
  ・・・薬機法(旧薬事法)(厚生労働省)で規制される「化粧品」に分類される
    “化粧石鹸”と呼ばれる固形石鹸や液体・ジェル状の石鹸、
     「医薬部外品」に分類される“薬用石鹸”と呼ばれる固形や液体などの石鹸


2. 洗濯「身体以外用」
  ・・・「家庭用品品質表示法」(経済産業省)で規制される“台所用石鹸”“洗濯用石鹸”



薬機法(旧薬事法)で規制する「化粧石鹸」には、全成分を多い順に記載しなければなりません。(*注)
薬機法(旧薬事法)で規制する「薬用石鹸」は、全成分表示が「有効成分」と「その他の成分」を分けて順不同に表示されます。(*注)
家庭用品品質表示法で規制する「台所用石鹸」「洗濯用石鹸」には、その成分の機能を表す名称(機能名)を中心に表示します。
(*注)化粧品:2001年の薬事法改正、医薬部外品:2006年の薬事法改正により、全成分表記義務づけ



最初に説明した洗浄成分“脂肪酸ナトリウム(脂肪酸Na)”を表示する場合、
その石鹸の用途によって 例えば同じ“脂肪酸ナトリウム(脂肪酸Na)”でも

  1. 体身体用の化粧石鹸の成分を表示する場合は・・・石ケン素地
  2. 洗濯身体以外用の台所石鹸や洗濯石鹸の成分を表示する場合は・・・・界面活性剤(脂肪酸Na)

のように表示されるのです。
“石ケン素地“は“石鹸素地”“石けん素地”“せっけん素地”ではなく“石ケン素地”と書きます)



最初に登場したお客様は化粧品の知識をお持ちの方なので

「化粧石鹸(浴用石鹸や洗顔石鹸を総称し化粧石鹸と呼びます)なら
全成分を多い順に表示しないといけないのに
なぜ“○○油、苛性ソーダ、水”など“石ケン素地”(界面活性剤)の成分ではなく
“石ケン素地”とひとまとめに書いてるのか」


と疑問に思われたのでしょう。



“石ケン素地”が化粧石鹸の成分に書かれていた場合は
界面活性剤のことだというワケなんです。

で、この成分は洗浄成分として含まれている、というワケです。


しかし、化粧石鹸の場合でも“石ケン素地”と表示せず、
その内訳(石ケン素地の原料)で表示されている場合もあります。



だから“石ケン素地”と書いていないからといって、
必ず合成界面活性剤だという判断にはなりません。



例)
全成分・・・水、パーム油、シア脂、水酸化ナトリウム、ツバキ油・・・(略)・・・、香料
全成分・・・石ケン素地、シア脂、ツバキ油、・・・(略)・・・、香料

この2つは同じ石鹸の法定表示の例です。
この色で書かれている成分は同じものです。
上の行のように“石ケン素地”と書かずに石ケン素地の成分の内訳で書かれている場合もあるからです。

化粧品の全成分は多い順に表示をするので、この例のようにバラバラになってしまうこともあるんです。



化粧品輸入代行、化粧

品OEM、オリジナル化粧のエブリード株式会社
posted by: エブリード株式会社 | 薬事法(薬機法) | 15:52 | comments(0) | - |